Farvardin 1400

 イラン暦1400年ファルヴァルディン月9日

 1400年のノウルーズおめでとうございます。ノウルーズ用の飾りや料理を用意することなく過ごしてしまった。いくらSNSの中でお祝いの様子を見ても、全部が遠い世界のことのように感じる。あちらへ行ってノウルーズのお祝い気分で湧く街中を自分の目で見たい。友人にハグをして隣に座って話をしたい。

 あまり出来事の多くなかった3月ですが振り返ってみようと思います。

 

・結婚記念日

 私たち夫婦も、両親も姉夫婦もみんな3月に入籍している。たまたま。結婚記念日には毎年決まって青山のラ・ブランシュへ行く。いつでも変わらない味を食べられることの安心感。一年を振り返りつつ未来はどんな風になるのか想像する。

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チョコレートのムースとアイスクリームが猪とウリ坊に見えてかわいかった

 

・チョコレートとパンなど

 ホワイトデーに毎年もらうのはデルレイのチョコレート。大事に一つずつ食べた。フルーツのガナッシュが入ったのが特においしい。たまにパンの通販をする。冷凍庫においしいパンがあるだけで日々を乗り越えられる。

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・ワインを飲んだ日

 久しぶりに会う人たちとワインを飲んだ。グルジアのクヴェヴリワイン、イタリア旅行で買って帰ったトスカーナの赤ワイン、フランスの貴腐ワイン、手土産にもらったポール・ジローのぶどうジュース。ちょっとしたイタリア料理も用意した。アリスタカポナータ、フォカッチャ。こうやって人に会って話せる日が続けばいいと思う。

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・だらだらと思ったことなど

 どうも暖かくなってくると気持ちが不安定になりやすい。平日も休日も、昼も夜も関係なくふらふらと出歩きたくなる。特に目的地もなく電車に乗ってどこかへ行きたい。思えば学生時代はバイトのためではあったけど平日の朝から電車に乗って北大阪から南大阪へ南下する日々を過ごしていた。移動しながらぼんやりと過ごして少しの消費活動をする、そんな生活を求めている。確か高校2年だったとき、学校へ行くふりをして家を出てそのままサボって汽車に乗って京都へ行ったことがあった。田舎だったから県を跨ぐ移動は大移動と呼べるものだった。あの時の興奮を今も引きずっている。どこかへ移動したくなる衝動は破滅衝動なのだろうか。そんなことを考えている。春はとにかく気が急く。

 

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 夫と生まれ変わったら何になりたいかという話をした。夫はとにかく動物が好きで、その中でもフラミンゴになりたいと思っているらしい。私は普段から鳩に様子が似ていると言われていて生まれ変わっても鳩だよと言われた。フラミンゴの生息地まで行けるかな、と訊くと「上野動物園に来れば会えるから大丈夫」とのことだった。会えたらいいね。

 

 変わらない日々の繰り返しにうんざりしたり、感受性の乏しさに焦ったりするけれどどうか生き延びて、と私に対して思っていた3月でした。