Aban 1401

イラン暦1401年アーバン月15日 前はきちんと西暦での毎月の月末にブログを更新するぞと思っていたんだけど、ここ数ヶ月は気づいたら月をまたいでいることばかりで、でもイラン暦のその月内に投稿できればいいやという感じで自分にやさしくしています。朝晩は…

Mehr 1401

イラン暦1401年メフル月8日 最後に書こうと思いますが、イランで起きていることで、毎日頭の中が騒がしくて気持ちが休まらない日々を送っています。どうして世の中はこうも苦しくて静かに暮らせないのだろうか。 今月は雨の日が多かったですね。家でのんびり…

イラン料理記#1 セロリの煮込み خورشت کرفس

2022年9月18日(日)強雨 留学中にホームステイしていたお宅で、おばあちゃんに時々イラン料理の作り方を教えてもらっていました。帰国後も、年に数回は自分のために作っていたのですが、改めて記録を取ることで、自分の人生に入場してきたイラン料理たちを…

Shahrivar 1401

イラン暦シャフリーヴァル月13日 労働から解き放たれようとするはかない試みをハイライトでお届けします。写真ばかりですがお許しくださいね。 海、海、海な夏休み 連日ドライブして山や海を見て魂を解放した感がある夏休みだった。本当に、わたしの魂は身体…

Mordad 1401

イラン暦1401年モルダード月22日 この記事を書いている今、もう八月の夏季休暇も終えてしまい東京に戻って腑抜けになっています。七月はあまりの暑さにうなだれてほとんど外出していないな。さっと振り返りたいと思います。 ・金沢すいか スイカが大好きで、…

Tir 1401

イラン暦1401年ティール月10日 この熱気の束縛から解き放たれたい、それしか考えられないような外気温に参ってしまっています。もちろん家の中では冷房をつけてはいるのだけど、暑さのせいで外出を控えるというのはなんと口惜しいことか。それでいて、冷房が…

Khordad 1401

イラン暦1401年ホルダード月10日 早起きしてベランダで紅茶を啜りながら読書をしたり、手洗いの洗濯を溜め込まずに済ませたり、部屋に風を通したり、そういう生活をきちんとやっている感が出ることをするとなんとなく気持ちがいいけど、きちんと生活しなくて…

Ordibehesht 1401

イラン暦1401年オルディーベヘシュト月29日 少し遅くなった今月のブログ、誰か覗きに来たりしていたのかな。ここを見に来てくれている人に対してはささやかな親愛の気持ちを感じています。みなさん、お元気ですか。 神保町の地下ロシア、世界のブックデザイ…

Farvardin 1401

イラン暦1401年ファルヴァルディン月7日 1401年のノウルーズ、モバーラクです。15世紀の始まりです。毎年毎年冬が好きだ、春の訪れはわたしを憂鬱にさせるなどと言っていますが、今年はなんだか気分が違っていて、春の薫りを乗せた風が頬に触れるのを感じて…

Esfand 1400

イラン暦1400年エスファンド月9日 スターチスってピンクや紫の色が濃い部分は花弁ではなく萼なんですって。ペルシア語でکاسه、直訳すると椀、確かにね。色鮮やかなたくさんの萼の中から、小さな白い花弁が少しだけ、遠慮がちに現れては咲いて消えていった。 …

Bahman 1400

イラン暦1400年バフマン月10日 地元で雪を踏みしめて、東京で雪の降る街を見下ろした一月。雪を踏んだときの「ギュッギュッ」という音が大好きです。 雪の白さ、重なる緑の数、変わりゆく青と灰 海沿いにある実家に年末帰ると見る景色。 大晦日に一人で海へ…

Dey 1400

イラン暦1400年デイ月5日 この記事を投稿するころ、もう東京にはいないはずだ。冬の裏日本のどんよりとした天気になぜだかうれしくなる自分は、海沿いの町に向かって車中の人となっているだろう。 ヤルダー モバーラク 今年も冬至に柘榴を。そしてハーフェズ…

Azar 1400

イラン暦1400年アーザル月7日 この記事を書いている今、ティグラン・ハマシヤンの"An Ancient Obserber"を聴いています。窓から見える空は下の方がオレンジ色に変わってきていて、夫が言うところの「夕焼けゼリーの色」になっています。 心やすまる土地 感染…

Aban 1400

イラン暦1400年アーバーン月11日 公園でのんびりしようと計画する日に限って雨が降った十月。仕事や生活についてぐちゃぐちゃに悩んだ月。それを吹き飛ばすような心地よい空模様に風が吹いて秋を感じられた月でもありました。 東京でいちばん好きな店 ふたた…

Mehr 1400

イラン暦1400年メフル月8日 ブログに載せる写真を探すのにカメラロールを遡りながら、九月ほど始まりと終わりの空気の印象が異なる月もないよなぁと思った。寒い季節が好きなので、これから布団やニットや好きな人に包まれる喜びに浮かれています。 遅めの夏…

Shahrivar 1400

イラン暦1400年シャフリーヴァル月8日 英語で西暦の月を特定の名称で呼ぶように、イラン暦の月にもそれぞれ名前がある。西暦でおおよそ八月終わりから九月終わりにかけての月の名はシャフリーヴァルという。この期間に生まれたわたしは、イランで誕生日を尋…

意見を表明することについて

これから書くのは何のまとまりもない文章であり、読んでいる人にとって何かの役に立つことはほとんどないでしょう。結論みたいなものもありません。一人の女が悩んで、考えている、今この時点の断片的な思いを綴っただけのものです。 体は書斎の中に、心は手…

Mordad 1400

イラン暦1400年モルダード月8日 床に転がって窓から暮なずむ空を見つめていた。部屋の電気はまだ点けていない。淡い青色だなと思いながら(語感だけで言えば英語のpale blueという音の方がこの空には合っていた)、国外へ向かうフライトを思い出す。夏休みに…

Tir 1400

イラン暦1400年ティール月11日 なんだかブログに占める食べ物の話題の割合が増えている。最近はあまり買い物もしていないし、遠出も出来ていないので自然とこうなる。相変わらずぐるぐると色んなことを悩んだり考えたりしているけれど、なかなか文章にまとめ…

6月第1週のこと

いつもはひと月の記録を書くけど普通の週末をどんなふうに過ごしたか記録に残してもいいかなと思い書いてみた。 土曜日、眠りが浅かったみたいで何度も二度寝を繰り返した。起きたら9時前だった。ぺっちゃんを病院へ連れて行く予定だったので慌てて起きて用…

Khordad 1400

イラン暦1400年ホルダード月9日 東京はひと月まるまる緊急事態宣言が出されていましたね。なかなか外へ出ることが出来なくて辛かった…。通院や用事で外出したときについでに外食や買い物をするぐらいでしたが、晴れた日には樹々の緑や食事を楽しみました。 …

オレンジの花についての断片的なメモ

オレンジの花の香り。わたしを何度も何度も惹きつけてやまない香り。 2008年に初めてイランへ渡航した際に滞在したのは南西部の町シーラーズだった。受け入れ先大学のゲスト用宿舎には中庭があり、オレンジの樹がたくさん植えられていた。樹には花がついてい…

Ordibehesht 1400

イラン暦1400年オルディーベヘシュト月10日 先の3月で母が定年退職した。最後の10年は心身ともに鞭を打ちながら働いていたのを知っていたので退職後はゆっくりして欲しいなと思いつつ、もしかすると気が抜けて一気に体調を崩してしまうのではないかと心配し…

Farvardin 1400

イラン暦1400年ファルヴァルディン月9日 1400年のノウルーズおめでとうございます。ノウルーズ用の飾りや料理を用意することなく過ごしてしまった。いくらSNSの中でお祝いの様子を見ても、全部が遠い世界のことのように感じる。あちらへ行ってノウルーズのお…

月光茶房 BIBLIOTHECA MTATSMINDA

「東京でいちばん好きな店」が今年2月末で営業を終了した。 入籍して新婚旅行先に選んだのはグルジアだった。イランやアルメニアに近いからという理由で最初は興味を持ったが、だんだんとその宗教や文化、ファッション、アートシーンに惹かれるようになり夫…

Esfand 1399

イラン暦1399年エスファンド月8日 先月のブログに外出はなるべく控えるつもりと書いたけど、何が正解か分からなくなってしまって自分が取る行動の影響についてずっと考えていた。高齢かつ基礎疾患ありの父と、同居する母は今も徹底して外出を控えている。わ…

S, Esfahan and Pejman Bakhtiari

薄明かりの中でひらひらと手を振っている。眼鏡を外すとこんな顔なのかと思った。栗毛色の髪と髭、色白の肌。周りには他にも人がいたのに、彼の顔だけがこの世のものじゃないように美しく目に映った。 テヘランからエスファハーンに遊びにきたのは、友人の紹…

Bahman 1399

イラン暦1399年バフマン月10日 東京にも雪が降りました。ふわふわと降る雪は故郷の冬を思い出させるようで見ているとしんみりとしました。同郷の詩人、室生犀星の詩に「ふるさとは 遠きにありて 思ふもの」で始まるものがありますが、私は一般的に知られてい…

F, Khoy and Rumi

転がり回るように旅をしていた。出会う人たちに時に助けられ時に苦しめられながら。そんな中、見知らぬ異邦人を拾ってくれる人もいた。Fは私を拾ってくれた一人だった。 ひとり旅に出る数ヶ月前のこと、友人から借りた『アララトの聖母』という映画を見た。…

Chalus 1393