イラン暦1401年エスファンド月14日 朝目が覚めて、頭上のカーテンを少しめくり窓の外に広がる空を見ると、春だなぁと思う日が増えてきました。季節によって、空の色が違って見えると気づいたのは、大人になってからかもしれない。 移ろう北陸の天気 日が差し…
イラン暦1401年バフマン月16日 サラーム、2023年。子供の頃は時間が経つのが遅く感じられて、自分のせっかちな部分はいつもそれに腹を立てていたように思う。早く時間が経ってどういった日がきてほしいと思っていたのかは、もう覚えていない。仕事をしている…
2023年1月28日(土)晴れ 前回の料理記から4ヶ月も間が空いてしまいました。もっと、こう、普段の生活の中でさらっと作りたいのですが、まだそこまでは板に付いていないようです。今年は月一で作りたいぞ、イラン料理。 今回は材料も揃えやすい、作り方も簡…
イラン暦1401年デイ月 年末年始のどたばたをやり過ごして気が抜けて、ほんの少しのんびりするだけの気持ちだったのに、あっという間に時間が経っていた。本当はもうデイ月は終わっている。昨年末は特に食欲がバグってしまっていて(本当にバグという言葉でし…
2022年のアメリカ旅行記、食事編です。 ブラックフライデーセールの恩恵はあったりなかったり。ちょうど円安がかなり進んでいた時期だったし。 お菓子、食材 外国へ行くと市場やスーパーマーケットに行くのが好き。陳列の仕方が日本と全然違ったり、そもそも…
2022年のアメリカ旅行記、食事編です。 わたしは別にアメリカの食文化について何か語れるほどの知識があるわけではないので、個人的な感想と印象と思い出を書き連ねていきます。 アリゾナにて ・メキシカンダイナー 空港に到着して家へ向かう道中、グランパ…
イラン暦1401年アーザル月15日 少しの間アメリカに行っていました。最後に行ったのは2017年だったから五年ぶりということになる。その間、あちらに住む夫の家族にもいろいろな変化があって、今年の春くらいから久しぶりに顔を見せにいきたいねぇという話をし…
イラン暦1401年アーバン月15日 前はきちんと西暦での毎月の月末にブログを更新するぞと思っていたんだけど、ここ数ヶ月は気づいたら月をまたいでいることばかりで、でもイラン暦のその月内に投稿できればいいやという感じで自分にやさしくしています。朝晩は…
イラン暦1401年メフル月8日 最後に書こうと思いますが、イランで起きていることで、毎日頭の中が騒がしくて気持ちが休まらない日々を送っています。どうして世の中はこうも苦しくて静かに暮らせないのだろうか。 今月は雨の日が多かったですね。家でのんびり…
2022年9月18日(日)強雨 留学中にホームステイしていたお宅で、おばあちゃんに時々イラン料理の作り方を教えてもらっていました。帰国後も、年に数回は自分のために作っていたのですが、改めて記録を取ることで、自分の人生に入場してきたイラン料理たちを…
イラン暦シャフリーヴァル月13日 労働から解き放たれようとするはかない試みをハイライトでお届けします。写真ばかりですがお許しくださいね。 海、海、海な夏休み 連日ドライブして山や海を見て魂を解放した感がある夏休みだった。本当に、わたしの魂は身体…
イラン暦1401年モルダード月22日 この記事を書いている今、もう八月の夏季休暇も終えてしまい東京に戻って腑抜けになっています。七月はあまりの暑さにうなだれてほとんど外出していないな。さっと振り返りたいと思います。 ・金沢すいか スイカが大好きで、…
イラン暦1401年ティール月10日 この熱気の束縛から解き放たれたい、それしか考えられないような外気温に参ってしまっています。もちろん家の中では冷房をつけてはいるのだけど、暑さのせいで外出を控えるというのはなんと口惜しいことか。それでいて、冷房が…
イラン暦1401年ホルダード月10日 早起きしてベランダで紅茶を啜りながら読書をしたり、手洗いの洗濯を溜め込まずに済ませたり、部屋に風を通したり、そういう生活をきちんとやっている感が出ることをするとなんとなく気持ちがいいけど、きちんと生活しなくて…
イラン暦1401年オルディーベヘシュト月29日 少し遅くなった今月のブログ、誰か覗きに来たりしていたのかな。ここを見に来てくれている人に対してはささやかな親愛の気持ちを感じています。みなさん、お元気ですか。 神保町の地下ロシア、世界のブックデザイ…
イラン暦1401年ファルヴァルディン月7日 1401年のノウルーズ、モバーラクです。15世紀の始まりです。毎年毎年冬が好きだ、春の訪れはわたしを憂鬱にさせるなどと言っていますが、今年はなんだか気分が違っていて、春の薫りを乗せた風が頬に触れるのを感じて…
イラン暦1400年エスファンド月9日 スターチスってピンクや紫の色が濃い部分は花弁ではなく萼なんですって。ペルシア語でکاسه、直訳すると椀、確かにね。色鮮やかなたくさんの萼の中から、小さな白い花弁が少しだけ、遠慮がちに現れては咲いて消えていった。 …
イラン暦1400年バフマン月10日 地元で雪を踏みしめて、東京で雪の降る街を見下ろした一月。雪を踏んだときの「ギュッギュッ」という音が大好きです。 雪の白さ、重なる緑の数、変わりゆく青と灰 海沿いにある実家に年末帰ると見る景色。 大晦日に一人で海へ…
イラン暦1400年デイ月5日 この記事を投稿するころ、もう東京にはいないはずだ。冬の裏日本のどんよりとした天気になぜだかうれしくなる自分は、海沿いの町に向かって車中の人となっているだろう。 ヤルダー モバーラク 今年も冬至に柘榴を。そしてハーフェズ…
イラン暦1400年アーザル月7日 この記事を書いている今、ティグラン・ハマシヤンの"An Ancient Obserber"を聴いています。窓から見える空は下の方がオレンジ色に変わってきていて、夫が言うところの「夕焼けゼリーの色」になっています。 心やすまる土地 感染…
イラン暦1400年アーバーン月11日 公園でのんびりしようと計画する日に限って雨が降った十月。仕事や生活についてぐちゃぐちゃに悩んだ月。それを吹き飛ばすような心地よい空模様に風が吹いて秋を感じられた月でもありました。 東京でいちばん好きな店 ふたた…
イラン暦1400年メフル月8日 ブログに載せる写真を探すのにカメラロールを遡りながら、九月ほど始まりと終わりの空気の印象が異なる月もないよなぁと思った。寒い季節が好きなので、これから布団やニットや好きな人に包まれる喜びに浮かれています。 遅めの夏…
イラン暦1400年シャフリーヴァル月8日 英語で西暦の月を特定の名称で呼ぶように、イラン暦の月にもそれぞれ名前がある。西暦でおおよそ八月終わりから九月終わりにかけての月の名はシャフリーヴァルという。この期間に生まれたわたしは、イランで誕生日を尋…
これから書くのは何のまとまりもない文章であり、読んでいる人にとって何かの役に立つことはほとんどないでしょう。結論みたいなものもありません。一人の女が悩んで、考えている、今この時点の断片的な思いを綴っただけのものです。 体は書斎の中に、心は手…
イラン暦1400年モルダード月8日 床に転がって窓から暮なずむ空を見つめていた。部屋の電気はまだ点けていない。淡い青色だなと思いながら(語感だけで言えば英語のpale blueという音の方がこの空には合っていた)、国外へ向かうフライトを思い出す。夏休みに…
イラン暦1400年ティール月11日 なんだかブログに占める食べ物の話題の割合が増えている。最近はあまり買い物もしていないし、遠出も出来ていないので自然とこうなる。相変わらずぐるぐると色んなことを悩んだり考えたりしているけれど、なかなか文章にまとめ…
いつもはひと月の記録を書くけど普通の週末をどんなふうに過ごしたか記録に残してもいいかなと思い書いてみた。 土曜日、眠りが浅かったみたいで何度も二度寝を繰り返した。起きたら9時前だった。ぺっちゃんを病院へ連れて行く予定だったので慌てて起きて用…
イラン暦1400年ホルダード月9日 東京はひと月まるまる緊急事態宣言が出されていましたね。なかなか外へ出ることが出来なくて辛かった…。通院や用事で外出したときについでに外食や買い物をするぐらいでしたが、晴れた日には樹々の緑や食事を楽しみました。 …
オレンジの花の香り。わたしを何度も何度も惹きつけてやまない香り。 2008年に初めてイランへ渡航した際に滞在したのは南西部の町シーラーズだった。受け入れ先大学のゲスト用宿舎には中庭があり、オレンジの樹がたくさん植えられていた。樹には花がついてい…
イラン暦1400年オルディーベヘシュト月10日 先の3月で母が定年退職した。最後の10年は心身ともに鞭を打ちながら働いていたのを知っていたので退職後はゆっくりして欲しいなと思いつつ、もしかすると気が抜けて一気に体調を崩してしまうのではないかと心配し…