Mordad 1401

 イラン暦1401年モルダード月22日

 

この記事を書いている今、もう八月の夏季休暇も終えてしまい東京に戻って腑抜けになっています。七月はあまりの暑さにうなだれてほとんど外出していないな。さっと振り返りたいと思います。

 

・金沢すいか

イカが大好きで、夏の暑い時期に食欲がなくなるとスイカばかり食べている。地元はスイカの産地でもあるので、両親にお願いして送ってもらった。大玉を送ったよ、と言われ届いたのはぺっちゃんと同じくらいの大きさの一玉だった。

 

・石川のお酒の会

第七波の直前に家に人を招いて、石川のお酒を飲む会を開いた。わたし自身はお酒はほとんど飲めないのだけど、旅先でローカルなお酒を買う行為が好きでついつい買ってしまう。感想を言えるほどの何かは持っていないものの、少しずつ味や口当たりの違いは分かったので面白かった。左の二本は購入できるお店が限られているみたい。

 

・自炊の記録

とうもろこしごはん。あまり出番はないけどこの山本忠正さんの土鍋が気に入っている。

 

肉団子とズッキーニのトマト煮とクスクス

 

フィッシュ&チップス。これを作るためだけにビールが必要で一番小さい缶ビールを買った。

 

自分で作っておいてなんですが、この頃は味の濃いハイカロリーな食事に胃が疲れてきていて、早く帰省してうす味かつ食材の味を生かした調理法で地元の魚や野菜を食べたい、とそればかり考えていた。東京でも自分にやさしく満足できる料理をうまく出来るようになりたいものです。

 

・巴裡 小川軒のケーキ

人間ドックの帰りに近くの小川軒に寄ってケーキを買って帰った。夫にはシンプルでふんわりとしたお菓子が似合う。ケーキを囲むフィルムをおもちゃだと思ったのか、ぺっちゃんが前足を出しておねだりしてきてかわいかった。

 

人形町 PARKLET

お茶だけを目的に出かけてのんびりしようと話して向かったのが人形町にオープンしたPARKLET。公園に面しているのと、照明が落とし気味なのでとても居心地が良かった。窓際に座って夫と共に読書をして過ごした。初めて食べたオーボンビュータンのパテがおいしすぎて何切れでも食べられそうだった。わたしはパテが大好き。店頭で販売されていたCedric Casanovaのオリーブオイルも買って帰った。

 

鈴木清順陽炎座

先々月のブログに書いた、泉鏡花原作の映画『陽炎座』を観た。なるほど確かに『春昼・春昼後刻』のイメージも多用されていた。実は松田優作が出演する作品を初めて観たのだけど、目が離せなくなる雰囲気がある俳優だなと思った。押井守がこの作品に影響を受けているのではという話をどこかで読んだことがあるけど、確かに『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』を思い出すと重なる部分がある。わたしはうる星やつら〜も子供の頃から好きで何度も観ていて、そう言われると自分が惹かれる世界観というものにはどこか一貫した流れがあるのかもしれない。

 

さて小説の方の「陽炎座」も読みたいのだけど、青空文庫は横書きだし紙じゃないしで読みづらいですね…。鏡花全集が欲しいなぁ。

 

 

七月はあまり特別な外出をしていない代わりに、仕事終わり頃の時間によくベランダに出て夕景を眺めていた。昔読んだ話で事実ではないかもしれないけれど、都会の方が夕焼けはきれいに見えるらしい。それは空気中の小さな埃が多いためにその埃に光が乱反射するからだとか。東京に住む今はまだその説を信じていたくて、インターネットで何でも分かってしまうこの時代だけど真相を確かめないでいる。

 

八月は誕生日の月。たくさん甘やかされたい。涼しい室内でバスローブを着てごろごろしたい。ではまたすぐに。