イラン暦シャフリーヴァル月13日
労働から解き放たれようとするはかない試みをハイライトでお届けします。写真ばかりですがお許しくださいね。
海、海、海な夏休み
連日ドライブして山や海を見て魂を解放した感がある夏休みだった。本当に、わたしの魂は身体を離れて陽炎ともつれながら海を泳いで常世の国へ行ってしまったんじゃないかと思うよ。
ひっそりと存在する公園で吊り橋を渡る途中で見える景色。この橋は祖父が名付けをしたと帰宅してから聞いた。
子供の頃から通う定食屋では海を見ながら食事をする。食事が出てくるのを待っている間、夫が漫画を読んでいる光景がとても良かった。
父の実家がある宇出津から少し北にある五色ヶ浜でゆるっと海水浴をした。砂が白くて透明度が高い。子供の頃は意識していなかったけどこんなきれいな海だったんだな。
帰りは海沿いをドライブしながら、能登島を渡り和倉温泉の総湯へ寄って帰った。
金沢で過ごす日にも癒しを求めることを忘れない。鈴木大拙館から松風閣庭園へ。次は涼しくなってから本多の森を散策したいな。金沢はシティでありながら、海も山も森もあるのが良い。
犀川、桜橋の近くのFrérotでランチ。春の帰省では行けずじまいだったのでうれしい。色んな食材の味の組み合わせの妙を楽しむような料理ですごく好きだった。
金石の日本海へ注ぐ手前の犀川を大きな窓から眺めながらお茶をした。父にこの写真を見せたら、松任谷由実の「海を見ていた午後」を思い出すと言って曲をかけてくれた。こういう時間はもうあまり訪れないのかもしれないと両親の老いゆく姿を見て切なくなったりした。
何年振りかの自由軒。ここではハヤシライスしか食べない。
街中を歩いていても、ふと良いなと思える光景がある。
新竪町を少し外れた場所にあるpetaleでは早めの夕食。昼から通しで営業していて、アペロにもカフェにも使える良いお店。葡萄ジュースはキリッとした味だった。
改築が終わったばかりの県立図書館へ涼みに行った日。わたしは建築には詳しくないけど、面白い構造をしていて、歩いて回るだけでも楽しかった。照明が落とし気味なのも居心地が良かった。書架の並びは企画的なものに力を入れているようだったけど、個人的にはオーソドックスな方が好きだなぁ。こんな風に窓から外を見られて、そこに机やソファが置いてあるのはとても良いと思った。
東京の自宅に戻るタイミングで届くよう、LENTOの焼き菓子セットを注文していた。休み明けの仕事はなんとかこれで乗り切れた…。
シャフリーヴァルの祝祭
夫が選ぶメッセージカードは毎年かわいい。ほんわりとした人となりを表していると思う。秋の始まりを感じさせるような、爽やかな日で気持ちがよく過ごせた。そういえば、付き合ったばかりの頃にも、この日と同じエリアにいて雨宿りをしながら日付が変わるのを待ったことがある。懐かしいねぇ。
みなさんはこの夏をどんな風に過ごしましたか。九月は友人へポストカードを送ろう、イラン料理を作ろう、久しぶりの人たちに会いたい。どうか無理せず季節をシフトしていきましょうね。