イラン暦1399年エスファンド月8日
先月のブログに外出はなるべく控えるつもりと書いたけど、何が正解か分からなくなってしまって自分が取る行動の影響についてずっと考えていた。高齢かつ基礎疾患ありの父と、同居する母は今も徹底して外出を控えている。わたしはといえば、飲食業界をはじめ応援したい業界はたくさんあるけど、医療も守りたいという気持ちがある。同じように悩む人は少なくないのではないだろうか。ひとつひとつの行動の選択が重たく感じる。
食べたもの/作ったもの
小竹向原はクリオロに行ったことがあるけど、こちらは初めて訪問。夫が選んだサルシッチャにはパンの盛り合わせが付いてきて少し食べさせてもらったけどどれもおいしかった。私が選んだのは湘南小麦のカンパーニュ。次は持ち帰りにして公園とかで食べるのも良さそうだな。
・中野 カルタゴ 鶏のクスクスと中東菓子
大好きな中東・地中海料理のお店。研究者の知り合いの方や旅が共通の趣味の友人と訪ねたことがあるのだけど、毎回、中東を初めとする色んな国の話で盛り上がり、テーブルの上で世界を転がっていくようで楽しい。前からテイクアウトしたいと思っていたのでこの日は念願が叶った(用事帰りに買ってきてくれた夫に感謝)。シェフが張り切ってたくさん入れてくれたとのことだったので二回に分けて食べた。絶対に自分では作れないスープに柔らかな鶏肉、たくさんの野菜がおいしくうれしかった。
デザートに買ってもらった中東菓子はピスタチオがのって、シロップが沁みたフィロで出来たお菓子。名前は分からないけど鳥の巣みたいだなと思った(別のお菓子で「鳥の巣」という名前のものもあるそうですが)。
・雑司が谷 和邑 せいろ蕎麦と鴨汁、卵焼き
目白へ行く予定があったので近くでお蕎麦屋さんを探して見つけたお店。かなり小さめのお店なんだけどちゃきちゃきの女将さんがいて好きな雰囲気だった。つやつやできらきらした卵焼きが格別においしかった。巣鴨の菊谷さんも大好きだけどこういう小さい良店には通いたくなる。
・家のすき焼き
実家ではお正月にすき焼きを食べているのだけど、今年は帰省せず食べられなかったのでついにすき焼き鍋を買い夫と二人すき焼きを楽しんだ。始めてだし、ということで今半でちょっと良いお肉を買って。やっぱり食べると新年を迎えたなという感じがする。
・ルポ・バイ・パティスリー・イーズ 苺のタルト
昨年末に食べてすっかりはまってしまったeaseのケーキ。私、言語化するのは難しいけれどケーキには並々ならぬこだわりがあって、特に好きな苺タルトへのこだわりは強いのです。タルト生地はしっかりバターがきいて堅いこと(アラボンヌーのパイっぽい生地も好きですが)、クリームはカスタード、苺にはジャムやゼラチンがあまり使われていないこと、苺以外のベリーものっているとうれしい。easeのタルトはまさに理想のものだった。今まで地元のケーキ屋のものが一番好きだったのだけど、東京でもこれが食べられると毎年楽しみになるなぁ。
買ったもの
・ちいさなランプ
買ったのは先月だけど、自室に欲しかったSanta&Coleのランプ。すっとしてどこにでも馴染みそうなデザインと上下に付いたコットンリボンが好き。
読んだもの/観たもの/聴いたもの
・アントニオ・タブッキ「夢のなかの夢」
夢を見るのが好きで、子供の頃から朝起きると夢の話をよくしていた。夢の中で見た、現実には存在しない場所に恋焦がれ続けている。存在しなかったものに形を与えるのが小説であるならば、見られたか分からない夢の話を文章にするのはまさに小説にしか出来ないことじゃないだろうか。一夜一話ずつ大事に読んだ。どの本を読んでもタブッキの魔術に毎回やられてしまう。
・Puma Blue "Silk Print"
POPEYEに出ていたPuma Blueの私服コーディネートが好きで、曲も聴いてみたらハマった。歳を重ねるごとに感性が鈍化している気がして焦る日々だけど、たまにこうやって好きなアーティストを見つけるとうれしい。彼の私服も素敵なので良ければPOPEYEの2月号を見てください。わたしは本当は男性としてメンズファッションをやりたかった、と今でも思っている。
ピクニック
今月は二度近場へピクニックへ出かけた。一回は大きな公園で寝そべって空を見るため、二回目は梅を見るために。どちらも気温が20℃近くあった日で外の空気を胸いっぱい吸えるのは気持ちが良かった。 空もきれいだけど、木も良いですね。葉が落ちていても落ちていなくても、一本一本異なる樹木を見ていると癒される。
来月はいよいよノウルーズ、イラン暦の新年です。しかも1400年というメモリアルイヤー。ノウルーズ用の祭壇を用意しようかな。いや、できるかな…。冬が好きなわたしもこの時ばかりは春をめいっぱい愛でたいと思います。