イラン暦1402年オルディーベヘシュト月10日
旅仲間の友人と集まって旅にまつわる色々な話をしてから、今年もどこかに行けるだろうかと、そんな想像ばかりしている。雑事にまみれた日常を離れて、自分が心地よいと思える土地で過ごす日を持つことが叶ったら。
出かけた記録
・あたらしい友人と散歩
インターネットの友人と散歩へ出かけた。SNSでお互いの趣味を明かしながら知り合うというのは、現実の世界のそれと比べてはるかに気の合う人と仲良くなれる確率が上がるものだけれど、いやでもやっぱり実際に会って話さないと知り得なかった人となりというものはあるもので。とても穏やかな気持ちにさせてくれる、かわいらしい人だった。
この日は、雨が降りそうな曇り空の下のロングウォーク。後日振り返ると紫の花ばかり写真に収めていた。歴史ある佇まいの民家に植えられた都忘れ、湯島天神の斜面に群生していた射干、小さな藤の木。
そして、いおなさんのブログで見てからずっと気になっていた、上野の閒茶へ付き合ってもらった。
ちまちまとしておままごとのような茶淹れ道具、お互いのお茶を淹れ合うやさしい時間、ひとつひとつおいしい茶菓。ゆっくり過ごしていたら、その間に雨が降って通り過ぎたようだった。天気とは裏腹にとても楽しい一日だった。
次の日はうって変わって快晴で、モッコウバラやノースポールに目を奪われていた。湿っぽい空気の日は紫の花、明るい乾いた日には黄の花、そうやって気候と似合う草花の組み合わせというのがあるのかもしれないなと思ったりした。地元に帰省しているときも、裏日本の天気には濃い緑の木が似合うなぁと考えていたし。
・春の逗子
車で出かけたい、逗子に行きたい、とリクエストしていたら、ふとした日に実行に移すことになった。わたしにとっての春は、鏡花と逗子の海。以前もブログに書いた岩殿寺は、海岸近くとはちがって人が全くいなくて、それなのに自分にとってはこの辺ではいちばん心が落ち着く場所。夫と並んでベンチに腰掛け本を読んで過ごしたりした。
帰りには横浜に立ち寄って、山下公園と中華街を少し歩いた。
・普段行かないエリアで
友人の結婚祝いにグルジアワインが買いたくて、検索して出てきた大田区にあるイタリア食材店、NONNA&SIDHIへ行った。グルジアワインの品揃えがすごくて、ワイナリーの作り手との交流もあるらしい。わたし自身はお酒が全く飲めないのだけど、一応テイスティングというものをさせてもらい選んだ。ワインの他にもグルジアのスパイスなどもあって、もちろんイタリア食材も見ているだけで楽しかった。
駅に戻る前に、近くにあった公園の池を見に行った。が、この日は結構雨が降っていて、自分の他には誰もいなくて、鳥だけがたくさん泳いだり杭の上で羽を休めたりしていた。
自分用に買ったもの。ヌガー菓子は、見かけるとイランのギャズが懐かしくなって買ってしまう。
聴いたもの
・Daniele Luppi & Greg Gonzalez "Charm of Pleasure"
・June Tabor "Airs and Graces"
ここ二週間くらい、早く起きられた日は仕事前に散歩をしている。だいたい30分とか1時間とか。大きめの公園や、近所のお寺や神社。散歩を続けることで不調がなくなるとか、自己肯定感が一気に上がるなんてことはないが、ぼんやりと周りを観察して目を癒し、日光を浴びるのは単純に気持ちがいい。
今月、ぺっちゃんは4歳になりました。
4月に生まれて6月頃に保護されて、7月の終わりに我が家にやってきたぺっちゃん。もう三年も一緒にいるのかぁ。いつまでも、たくさんわがままを言って甘えていてほしい。
来月は帰省ついでに温泉旅行へ行く予定です。梅雨に入る前にたくさん出かけて散歩したいなと思っています。菖蒲やニセアカシアの花も見られたらいいなぁ。
去年のオルディーベヘシュト月の記録。