Mehr 1402

 イラン暦1402年メフル月12日

 

ここ数日でめっきり朝晩は冷えるようになりました。あんなに待ち焦がれていた秋は、一瞬で夏を押しやってやってくるものなのでしょうか。

 

食べたもの/作ったもの

・フォカッチャ

夫と一緒に捏ねて焼いた。パンやお菓子作りを一緒にしたいと思っているけど、夫の方はそんなに乗り気ではないかもしれない。家で過ごす休日の過ごし方のバリエーションを増やしたいのだけど。捏ねないレシピを見つけたので次はそちらで作ってみたい。薄めに焼いて、横にスライスしてハムや野菜を挟んでパニーノにしたい。

穴にローズマリーを埋めているとき田植え気分を味わえる

 

・渋谷 Carvaan メゼプレート

大好きな友人に誘ってもらって。パンで少しずつ色んなものを包んで食べるのって楽しいしおいしい。

かなりおしゃべりに花が咲いて閉店までいてしまった。他のお客さんの様子を観察したりもした。お誕生日プレゼントにとeaseの焼き菓子もいただいてしまった。いつもありがとうございます。またあちらの地域のごはんを食べに行きましょう。

 

・いちばん好きなピザ

ピザが大好物のわたしですが、これはいちばん好きなピザ(の一つ)。トマトソースなしで、モッツァレラチーズ、パンチェッタ、黒胡椒のシンプルな構成。生地からしておいしい。

 

・青山 DOWN THE STAIRS バターナッツかぼちゃの冷たいスープ

麦とつるむらさきのような緑の葉のトッピングがおいしかった。

 

・青山 DOWN THE STAIRS 無花果ミルフィー

上とは別の日に夫とお茶しに。緑のアイスは無花果の葉を使っていて、口に入れた瞬間に爽やかな香りが広がったのが印象的だった。

 

・朝ごはん

涼しくなってきたのでベランダで食べる日も増えてきた。好きなタイプのメロンパン(クッキー生地が硬そうなもの)を見つけたので久しぶりに食べた。

 

・夫作の鶏とさつまいもの甘辛炒め

このひと月は夫がよく昼食作りを引き受けてくれて頼もしかった。誰かにごはんを作ってもらえるのってそれだけでうれしい。

 

・magazzino38の能登豚のパテ・ド・カンパーニュ

帰省中に見かけて気になっていたパテを東京で偶然見つけた。クセがない味でごろごろ入ったピスタチオが良いアクセント。新宿NEWomanの改札内にあるMINI by FOOD&COMPANYで買えます。ぜひ。

 

観たもの/読んだもの

・パナー・パナーヒー『君は行く先を知らない』

エンドロールが流れる中ひとり号泣してしまった(たぶん観客の中で泣いていたのはわたしだけだったのではないか)。使われている曲が思い出深い、切ない曲だったのもあり、個人的な記憶が呼び出されたのだと思う。そのうちの一曲がパンフレット内で日本語訳されているというのでパンフレットも買って帰った。

作品の本筋とはあまり関係ないのだけど、移動という行為から生じる情緒ってあるのではないかみたいなことを考えていた。何もない砂道を走るシーンに、自分が撮影地へ行ったときの記憶がオーバーラップして、長距離夜行バスの窓から見た夜明けの空を思い出していた。

 

・『ミステリと言う勿れ』

ドラマ化される少し前から夫とはまって漫画を読んでいる。ドラマも面白かったしと映画も観てきた。普段ミニシアターばかり行くので、久々のシネコン&大スクリーンの規模に驚いてしまった。原作でストーリーは知っていても面白かったです。

 

・アンシュル・チョウハン『赦し』

以前別の映画を観た際の予告編で流れていて気になった作品。配信されていたので家で観ることにした。残念ながらわたしは面白いと思えなかったな…。いくつか画がきれいだなと惹き込まれるシーンがあったけどストーリーは微妙で、いちばん印象に残ったのは松浦りょうの目力だった。

 

尾崎翠第七官界彷徨

好きな物語のタイプを話したときに@eleckyouさんに教えてもらった一冊。尾崎翠は短編を読んだことがあってそちらも好きだったので手に取った。どこか地に足の着かない空想がちな主人公は自分に重なるし(縮毛なところも)、限られた舞台と限られた人数の会話で成り立つストーリーが面白かった。床に寝転んだときに見える、天井に開いた穴から空を見る描写が特に好きだった。その感動を夫に伝えたかったけど、自分の好きを伝えるのが不得手なわたしにはやっぱり難しかった。

 

白水社編集部編『「その他の外国文学」の翻訳者』

いつも良い本を手に取ってる@iunfeちゃんにおすすめされて、長い間To Readリストにいた一冊。これは本当に面白く読み応えのある本でした。マイナー言語をやっている学生さん(学生以外の学習者の方も)、外国文学が好きな方みなさんに読んでほしい。その言語との出会ったきっかけなんかも書かれており、翻訳者の人柄が知れて楽しかった。

 

最近の考えごと

・時間の使い方みたいなもの

携帯を手に取ってSNSを眺めている時間が増えていること、そこで何かを得られるわけではないこと、他に優先したいことがあるのに(なかば依存的に)携帯を見てしまうことに疲れてしまい、しばらくSNSを開かないようにしている。今はTwitterはたまに、Instagramは普通に見ているけど、それも今後変わるかもしれない。SNSや動画って不必要にドーパミンが出てしまう気がする。もっと自然に、適度な量で出ることをやった方が良さそう。残念ながらわたしは加減がうまくなくて、もっともっととなりがちなので、一度しっかり距離を置くのがいいのかもと今は思っている。他に優先したいことというのは、読書や編み物みたいな趣味や、自分の頭で考えたりすること。

あと、自他境界が曖昧だと言われるとそうだとしかいえないのだけど、SNSでの他の人の発言に勝手に感情がすり減ったりする。怒ったり悲しんだり喜んだりした気持ちを表出するのは当たり前のことだけど、それが「◯◯な人はありえない」とか「友達が◯◯なタイプでよかった」みたいなふうに書かれているのを見ると、自分は当てはまるのだろうか、当てはまらないのだろうか、そんな自分はだめなやつなのだろうか、と思ってしまう。

これは、自分自身のその時々の状態で変化するもので、今はちょうど調子があまり良くないときなのかもしれない。というわけで、書き出すこと記録することで自分の頭を整理するために、ここに書いてみました。

 

 

 

 

十月の終わりに短い旅に出る予定です。何をしようか計画中。公園でピクニックする日をたくさん作れたらいいなとも思う。読みかけの本も三冊。秋、なんでも出来そうな気分です。旅の写真待っててね。では。