Tir 1402

 イラン暦1402年ティール月23日

 

ここ数週間ずっと眠くて眠くて、昼間は起きていられるけど夜は以前より早く眠気が襲ってくる。寝つきがいいのはよろこばしいことだけれど、よく夢も見る。日本昔ばなしとか民話が見たい/読みたいと思っているのも、無意識に現実から逃避したがっているのかもしれない。眠りの世界へ、あるいは昔話の世界へ。

 

梅雨の祝祭

夫の生まれた日。それぞれの誕生日と結婚記念日、はじめてデートした日は毎年仕事を休んで二人で過ごしている、善良市民であるわたしたち。

去年は猛暑、今年も比較的暑い、晴れた日だった。

朝、明るいうちから蝋燭に火を点けて祝う。メロンのショートケーキに合わせたわけではないが、プレゼントの包装は緑色の絵柄を選んだ。

散歩と小さな観光をするのが慣わしで、日光を避けて日陰を歩いても汗が出る。冷えたすだち蕎麦がおいしかった。お気に入りのカフェで、夫が選んだジュースがかわいくて雰囲気に似合っていた。

水族館、大水槽の前で椅子に座ってうとうとしたり、ペンギンたちが一心不乱に泳ぐのを眺めたりした。

メロンのショートケーキ、蕎麦、イタリアンが定番になりつつある。今年は門前仲町。とうもろこしのフリッタータが、甘くふわふわだった。

 

出かけた先と食べたもの

清澄白河

雨降りにすっかり気が滅入ってしまっていて、晴れた日はぜひ外の空気を満喫できる場所へ、と清澄白河庭園へ。知らなかったがちょうど花菖蒲が見頃のときだった。

座って花を眺めていたら、近所に住んでいるふうの男性に英語で話しかけられた。来日観光客の増加をわたしも感じる。園内を一周して、たった150円の入場料でこんなに楽しめるなんてと感動しながら庭園を後にして、このエリアで気になっていたお店をいくつか回った。

ブルーボトル、コーヒーしか置いてないと思っていた

 

・のんびりした日

有休を使って気に入っているいつもの喫茶店へ行った。イタリアの友人へ手紙を書き、読書をした。行き帰りの道中で見た紫陽花とアガパンサス(アスパラガスと間違えそうになる)。

 

・青山 DOWN THE STAIRS グリーンカレーのランチ

この日のEN TEAはアイスで。

 

ロイヤルホスト シンガポールフェア ブラックペッパーライス

フェアものってあまり選ばないけどこれは好きな味だった。

 

・自炊 タコライス

贅沢にもパルミジャーノチーズ。夫は「あと三回おかわりできる」と言っていた。

 

・自炊 油淋鶏

久しぶりに作ったらたいへんおいしかった。

 

・パン通販

パン・オ・ティエがやっぱり一番好き。

 

・おやつ

貰い物の金沢 森八の最中(「城乃石」ってとても加賀の気高さを表しているなぁと思う)、NO RAISIN SANDWICHのピスタチオ。

 

・いつものおやつ

毎日お洒落な焼き菓子や和菓子ばかり食べているわけじゃないですよ、と写真を撮っていた。コンビニやスーパーで買えるおやつ。堅いもの、粉を味わうもの、が好みの傾向。

 

・夫が入れてくれた梅酒

自宅でお酒を飲むのは一年ぶりとかな気がする。たまにはね、薄いお酒ならいいかと思って(それでも顔は真っ赤になった)。

 

読んだもの

泉鏡花『夜叉ヶ池・天守物語』

鏡花再読強化。今月は戯曲二篇のこちら。人間の醜さ、この世ならざるものの華麗な美しさや義侠がどちらの作品からも読み取れる。解説を改めて読むと、どうも下地というか鏡花が参考にした民話・伝承がありそうで、そちらも気になっている。

 

・岡田恵美子『ペルシャの神話』

ToReadリストに入っていた岡田恵美子の一冊。ちょうど文庫化し、先日Shahnameh Dressを買ったこともあり、『王書』の復習をしたいなと思っていた。分かりやすい文章で書かれているけれど、原典の華やかな世界観はそのままに、王たちの世界に改めて惹き込まれた。ゾロアスター教に拠った神話部分や、創世神話も興味深いものだった。

 

 

今月のぺっちゃん通信、(人間用の)布団でよく寝ていました。

 

 

 

友人へ宛てた手紙、書き始めるまでは億劫なものだけど、書いていくと相手の顔や一緒に過ごした時間を思い浮かべたり、今何をして過ごしているのだろうかと想像したり、こんな時間は貴重で尊いと思う。どこかへ出かけたら、たとえ日帰りだったとしても、その町からポストカードを送ってみるのはどうでしょうか。と、夏の過ごし方の提案です。

七月はもう半分過ぎちゃっているけど、まだこの先も楽しみな予定がある。すでに楽しかった出来事もある。それではまた次の月記で。

 

 

Tir月の月記

meigukhnm.hatenablog.com

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